久しぶりに温泉に行くことになり、今回は一泊二日で近場を探しました。
ネットで調べると、日本三大「美人の湯」、日本三大「美肌の湯」と呼
ばれる温泉がありますが、それぞれ異なる3つの温泉が選ばれています。
つまりは、「美」に対しての効能を持つ6つの有名な温泉があるということです。
では美肌とは? 私の美肌の定義は「赤ちゃんのような肌」のことを言うの
ではと思っています。
まずどうやって美人の湯(美肌の湯)の評価をされたのか?
「美人の湯」といわれる限りは、お風呂に入ったら「つるつる色白のもち肌」
になること。 ということは日本三大「美人の湯」、「美肌の湯」には成分に
何らかの共通点があって、その成分量で優劣がつけられるはずだと単純に考え
られます。一般的に言われている効果として
アルカリ性 → 肌を柔らかくする。洗浄能力が高い(酸性を中和)
酸性 → 肌を硬くする。洗浄能力が低い
このことから、「美肌の湯」=アルカリ性泉=ヌルヌル感という関係が成立し、
アルカリ性の温泉が美肌に良いと私は思いました。
日本三大美人の湯(出典:温泉大辞典)
日本三大美人の湯と言われるのは、和歌山県の龍神温泉、島根県の湯ノ川温泉、
群馬県の川中温泉です。
日本三大美肌の湯(出典:温泉大辞典)
日本三大美肌の湯と言われるのは、佐賀県の嬉野温泉、島根県の斐之上温泉、
栃木県の喜連川温泉です。
と言うことで今回は島根県の「湯の川温泉」に行くことにしました。
【行程】
6月20日(金)
広島 --- 荒神谷遺跡公園 --- 安子神社 --- 出雲大社 ---
古代出雲歴史博物館 --- 湯の川温泉
6月21日(土)
湯の川温泉 --- 松江城 --- 武家屋敷 --- 小泉八雲旧居 ---
県立美術館 --- 広島
荒神谷史跡公園は斐川町から宍道町を結ぶ農道沿いにあります。
荒神谷史跡公園のハス池55aには毎年5千株、およそ5万本の二千年ハス
(大賀ハス)が、例年6月中旬から開花が始まり、7月下旬頃までの間、
ハスを観賞することができるとの記事を目にし早速訪れることにしました。
時期的に少し早く、まだ数個しか開花していませんでしたが、その数には
圧倒されました。
ちょうどこの日は幼稚園児達が来てザリガニを釣って遊ぶ風景もみられました。
娘が来年1月出産予定と言うことで、安産祈願に行こうと思い、湯の川温泉
近くの神社を検索したところ、安子神社が見つかり安産祈願をしてきました。
ここに決めた理由は当神社が、安産、子育てなどに霊験あらたかな社として
有名であり、大正天皇皇后や昭和天皇皇后、今上天皇皇后、皇太子妃殿下が
妊娠された時に、安子神社の御神札を宮内庁へ宮司が御嘉納したと言う記事
を目にしたからです。(安子神社HPより抜粋)
平日だったせいか社務所は留守でしまっておりお守りを買えませんでした。
ここは何度か来たことがあり、今回は拝殿へ行くまでの境内の道のりに目を向けて見ました。
とは言え先ずは、子供たちの縁結びのお礼と、安産祈願を行い、安産のお守りを買いました。
遷宮が終わった後の平日にもかかわらず、たくさんの人が参拝されていました。
大注連縄(おおしめなわ) 今回初めてこの漢字をしりました。
かって参拝客は、下から5円玉を注連の子に向かって
投げ刺さるとご縁が授かるといって、盛んにしめ縄に
向けて硬貨を投げていました。
しかしそれは神聖なしめ縄を傷つけ、お金を粗末にする
のも甚だしい。それに落ちたらご縁(5円)が落ちます
ということで、注連の子に金網を張り、それができなくなりました。
今回もまだ投げている人がいましたが、警備員が注意していました。
ちなみにしめ縄は「蛇の和合」だ、・・と云う人がいます。
下方に3個のびているのは子供(注連の子)だそうです。
①御慈愛の御神像
大国主命が、傷ついたウサギを助ける神話、
『因幡の白兎』の場面を再現した銅像。
②大国主命と幸魂奇魂(さきみたま くしみたま)
説明を要約すると「大国主大神が幸魂奇魂を授かり
縁結びの神様になった」場面のようです。
ちなみにこの写真を撮る半数の人が同じポーズを
しているのが、ちょっとおもしろかった。
③すずめ
御慈愛の御神像近くにあるオブジェ。
今回初めて、こんなオブジェに気づきました。
大きな樹木に囲まれた参道を進んで行くと、右側の
森の中に「浄めの池」と言う小さな池が東屋の休憩
施設と共に見えます。
今まで鳥居を潜るとまっしぐらに拝殿を目指していた
ため気づきませんでした。ちょうど紫陽花も見頃でした。
出雲と言えばやはり「出雲そば」
さっそく出雲そばを食べに、今回は老舗の『荒木屋』へ行きました。
こちらでは「割子そば・810円」と「野焼き三切れ・330円」
実は割子そばの前にこの「野焼き」で地酒を飲んでから割子そばへ
と言いたいのですが、運転があるのであきらめました。
麺は艶々でモッチリ感+やや強めのコシ!
【参考】割子そばの食べ方
1.割子そばの上に薬味を適量のせます。
2.「の」の字を書くようにつゆをかけて食べます。
3.残ったつゆは次の器に移し、又同じようにつゆをかけます。
4.最後に残ったつゆはそば湯の中に入れて飲みます。
新発見
国内で広く食べられているぜんざい。実はその発祥の地はココ出雲だったんです。
ぜんざいは、出雲地方の「神在(じんざい)餅」に起因しています。
その「じんざい」が、出雲弁(ずーずー弁)で訛って「ずんざい」、さらには
「ぜんざい」となったと言われています。(出雲ぜんざい学会HPより抜粋)
今回は「日本ぜんざい学会 壱号店」と言うお店に行きました。
レトロな店構えは懐かしい昭和の雰囲気です。
今日は冷製ぜんざいを注文しました。冷製ぜんざいは白玉が入っています。
白玉は白玉でもっちりしていて良い食感です。ぜんざいは豆が壊れずしっかり
していて、これも良い食感。汁もほど良い甘さで、全体的に良くできたぜんざい
と言う感じ。これに、お茶ときゅうりの浅漬けつきでした。
何故きゅうりの浅漬けなのか? 普通は塩こぶでは?
今晩の宿は、八上姫神話が残る温泉で、肌が白くきめ細かくなる美人の湯と
いわれる湯の川温泉の「草庵」。山陰では珍しい古民家の宿です。
《泉 質》ナトリウム・カルシウム・硫酸塩・塩化物泉・
知覚的試験:微白濁無臭H2S・PH値:8.40・ラドン(Rn)含有量:8.95×10CI/kg
密度:1.00077(4℃) ・ 蒸発残留物:1.761g/kg(110℃)
《泉 温》50.2度 《湧出量》413L/min (草庵HPより抜粋)
ツルツル感は、正直殆ど無し。昔の高名ですからこんなものかなと思いました。
正直残念でもありました。でもつるつるを期待しなければ、十分にさわやかな
温泉でした。
お風呂は5か所あり、5つとも源泉かけ流し、ドアに使用中の札を掛けて
ゆっくり入れて満足でした。ただ翌朝朝風呂に入ろうとした所4つ使用中で、
一つ「瓢風呂」だけ空いていたので早速入ろうとしたら、湯が熱くて入ることが
出来ませんでした。だから空いていたのですね。(納得)
今日は出雲から松江に向い、先ず県立美術館に行く予定でしたが、国道9号
から美術館への入口が分からず通過してしまい、そのまま松江城前の駐車場へ
直行しました。お城前の駐車場に車を止め、お城の堀を一周しながら、武家屋敷、
小泉八雲旧居を訪ねて歩くことにしました。
街並みはそんなに長くないので歩いて丁度良い感じです。(散歩に最適です)
武家屋敷は中級武士の住んだ屋敷だそうです。決して豪華ではありません。
裏の台所などは、武家とはいえ、生活感が物凄くあって、まさしく表と
「奥」の差を感じます。
武家屋敷の正面の門を入ってすぐ左に砂利が盛られてありました。
何だろうと思い説明をみると、一大事が起きたら、この砂利に斬りつけて
刀を研いで現場に駆けつけたとありました。
今回の旅の目的の一つであった県立美術館に行ってきました。
美術館の展示内容以上に、宍道湖の夕日がきれいなスポットで
宍道湖の夕日鑑賞のために、色んなサービスがある 美術館です。
まず日没過ぎまでオープン(閉館時間は日没時刻の30分後)、
宍道湖のほうの壁は総ガラス張りで、前の庭には、兎のモニュメント!
12羽のうさぎがぴょんぴょん跳びはね、最後に宍道湖を眺めています。
ネットで見ると2匹目がパワースポットだとの話もあり最近では前から
2番目のうさぎに、湖岸でしじみの殻をとって供え、西の方向に向かって
優しく撫でると効果がアップすると言われています。
昼食をとるため、ネットで検索していたところ、松江の新名物「アゴのときくずし」なるものを見つけ早速「魚一」と言うお店に食べに行ってきました。
ときくずしにしじみ汁とあご野焼き(かまぼこ)のセットを早速注文しました。運ばれてくると色とりどりのトッピングが目をひき、食べ方を丁寧に説明してくださいました。
「アゴ出汁のトロロ汁をご飯の上にかけ、アゴ団子とお好みの薬味をトッピングしてよく混ぜてお召し上がり下さい。」とのこと。説明の紙もついてくるので、聞き逃しても大丈夫。
わさびを利かせて、とろろもピッとしまる感じ。とろろがあまり好きではない私でもスルスルいただけました。
広島への帰路休憩で立ち寄った尾道松江線の松江自動車道雲南吉田IC近くにある道の駅
『たたらば壱番地』。
店内をうろうろしていると、「笹ずし」なるものが、目に留まりました。6個入りで千円です。
仁多米コシヒカリを、笹で一つひとつ丁寧に包んだ笹ずしです。えび、鮭、さば、うなぎ、かに、香茸など新鮮素材を仁多米コシヒカリの酢飯に合わせ、くま笹で一つひとつ丁寧に包まれほんのり笹の香りがする、ちょっと贅沢な押し寿司です。早速今晩の酒のあてに買って帰りました。
ご飯の酢もほど良く、美味しく頂きました。