今回は姫路の郊外にある書写山圓教寺を訪れました。
書写山は、姫路市の北部にある標高370mの市内で一番高い山で、山上にある圓教寺は西国霊場の第27番札所として知られています。
圓教寺へはロープウエイ山上駅から徒歩20分くらいの山道を歩きます。未舗装の急な山道を歩く為、履きなれた靴で訪れることをお勧めします。体力に自信がなければ山上駅から圓教寺までのマイクロバスが利用出来ます(別料金)
おススメはやはり、眺めが良い静寂に包まれた山道を歩く時間が心地よく、都会の疲れを癒してくれる歩きです。
見どころは、清水の舞台を彷彿させる魔尼殿、ラストサムライなどの映画や、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の撮影にも利用された三之堂(大講堂、食堂、常行堂)です。
その他にもお堂や院が山頂部に散在しているので、全てを見て回るには一日がかりになると思います。
圓教寺の正門であり江戸時代初期の建物です
両側に仁王像を安置し(今は安置されていません)中央が通路となっており、 日本の伝統的な門の形式だそうです 登山道の東坂の終点にあたり、この門から中は聖域とされるそうです。
仁王門をくぐり摩尼殿へ向かう参道
石段の上にあるのが摩尼殿。ここに御本尊である如意輪観音が祀られています。
秘仏であるため常時見ることは出来ません。
その重厚な社殿と緑が織り成すハーモニーに心が洗われます
魔尼殿を見た時、どこかで見たような?と思ったら、京都の清水寺と似てますね。
懸造り(かけづくり)自体はそれほど高くはないが石段の分が入るため、廻縁から下を覗くと、かなりの高さに感じられます。
圓教寺の境内で最も印象に残るのが、堂々とした大きな三つの堂がコの字形に並ぶこの場所です。
何ともいえぬ静寂感と木造寺院建築の良さが映画やドラマのロケ地として脚光を浴びているものと思われます。
後方に、本多家廟所があります。右から、大講堂、食堂、常行堂。
○大講堂(だいこうどう)
圓教寺の本堂に当たる堂で、お経の講義や論議が行わ れる学問と修行の場。
○食堂(じきどう)
修行僧の寝食のための建物。
食堂(じきどう)から外を眺めていると、時間を忘れ自分を 振り返る場所として最適です。
○常行堂(じょうぎょうどう)
常行三昧(ひたすら阿弥陀仏の名を唱えながら本尊を回 る修行)をするための道場
大講堂の東南の隅に土塀で囲まれた姫路城城主本多家
の墓所があり廟屋五棟と本多忠刻 らの墓碑が並んでいます。
食堂の裏を通り、奥の院へと進みます。 右手に見えるのが不動堂、木の後ろにあるのが護法堂、一番奥にあるのが開山堂です。 広場をはさんで護法堂と向かい合っているのが護法堂拝殿。 このように拝殿と本殿(護法堂)が離れて建てられているのは珍しいそうです。
○軒を支える力士像
軒下の四隅に左甚五郎の作とされる力士の彫刻が、あり ますが、四力士のうち北西の力士は、あまりの重さに絶え きれず、北西隅の一人が逃げたので三隅しかいないとの こと。
軒下を支える力士と言うより、軒下に住みついた、悪魔の ような気がします。
屋根が重たすぎてこんな形相になってしまったのかな?
一般公開はしていないようで、切妻、本瓦葺の表門は閉められています。
円教寺の参道からは長い古びれた土塀が印象的で古寺の雰囲気があります。
小さなお地蔵さんがたくさん並んでいました。 めちゃくちゃ可愛いです!!
ここは、瑞光院のある通りにあります。