安芸太田町は,広島県の北西部に位置し四季を通じて自然の豊かさを満喫できる町です。
今回は豊かな自然と歴史文化の町「安芸太田町」の吉水園と温井ダムを訪ねてきました。
安芸大田町の吉水園、江戸期に“たたら製鉄”で栄えた加計隅屋が造園した回遊式の庭園で、
県の名勝に指定されています。
又ここは、水辺の樹木にに産卵するという奇妙な習性をもつモリアオガエルの生息地で、
昭和27年、広島県の天然記念物に指定されました。
一般公開は、春(6月)と秋(11月)の2週間ずつ(土日のみ)、つまり年間 計8日間のみ公開されます。
この吉水園の緑に包まれた景色には、心癒されますが、園内には 「吉水亭」や「薬師堂」もあり、
回遊式の日本庭園としても見どころいっぱいです。 吉水亭の裏にまわるときれいな湧き水が出ていました。
又園内には、たたらの神様、金屋子社(かなやごしゃ)も建立されています。
左は金屋子社に行く道にある鳥居です。
右は池に写った鳥居です。
産卵のため背後の山からこの池に降りてくるんだそうです。
これがその卵、ふかすると下の池にオタマジャクシが落ちますが
ほとんどイモリのエサになって、こんな大人に育つのはほんの一部だそうです。
アーチ式のダムとして日本で2番目の規模を誇る温井ダム。
観光的にも優れており、公園、駐車場の整備が行きとどいています。
又管理所の3階が資料館になっていました。
今回の放流は梅雨の長雨や台風による洪水対策のために、毎年実施されます。
予めダムの水を放水し水位を下げて置く中位標高放水を行っています。
今回は14時20分から15分間放流されました。
今回はエレベータでダムの下に降りました。降りた後延々と続く地下通路を歩き見学地に到着です。
ダム下の見学場所は高さ40mから轟音を響かせながら水しぶきと共に流れ落ちる大迫力シーンを、間近で見学することができます。
エレベータに乗らずに、ダム点検用の階段を使用することもでき、普段は決して立ち入ることのできない場所から眺める絶景を楽しむことができるそうです。
大半の方が傘持参、或は合羽を着てる方もいらっしゃいました。
ちなみに私も傘と合羽の上着を持っていきました。そうこうしている間に放水が始まりました。
最初「へぇ~、すごいな」って思ってた数秒後、轟音とともに大量の水と水しぶきのかたまりが人を
何度も襲い、悲鳴を上げながら逃げ惑う場面も、あまりにも激しい落下後の水しぶきが、下から
吹上あっという間にずぶ濡れになりました。
中位標高放流設備としてホロージェットバルブが2条、かなり高い位置に設置されてお り、放流時は観客を楽しませます。 このバルブの隣に人形が設置されており、バ ルブの大きさを感じ取る事ができる心憎い気配りです。
(写真をクリックして、大きい画像で見ると人形が確認できます)
このホロージェットバルブにより水流自体は拡散せず遠くへ飛ばせ中空の水流となり、直接射出するよりも水勢を衰えさせます。