温泉津温泉(ゆのつおんせん)は、島根県大田市温泉津町(旧国石見国)にある温泉。
港町でもある当地は「石見銀山遺跡とその文化的景観」の一部として世界遺産に登録されている。
(出典:wikipedia)
風情がありどこか昭和にタイムスリップした感じの町並みが見られます 。
元湯と薬師湯、2つの共同浴場があります。泉質は同じですが、泉源は異なるそうです。
湧出時は透明だが湯船ではどちらも淡い茶褐色で、塩化物泉の一種だそうです。
熱めで、よく温まるお湯です。今回は薬師湯に行きました。
薬師湯
薬師湯は温泉津にある世界遺産の温泉で、日本温泉協会の天然温泉の審査で最高評価の「オール5」を受けた100%本物のかけ流し湯温泉です。
泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素、泉温45.2℃、PH:6.0
源泉名は薬師湯温泉震湯。
表の入り口から男女に別れ、入り口を入ると男女の間に、昔の番台を思わせる受付があります。観光客には親切に入りかたを教えてくれます。
温泉は内湯だけで、浴槽の中央に 6人ぐらいが入れる、楕円形で少し深めの浴槽です
加水、加温なし、循環ろ過なしの完全放流式で、100%の源泉掛け流しで、茶褐色の温泉は 金気を帯びた臭いがしました。
浴槽は写真のこのこじんまりした1ヶ所だけ。
湯量に合わない大きい浴槽を作ると、どうしても源泉かけ流しで温泉を提供することは難しくなります。これこそが温泉を大切にしている証だと思います。
浴槽の淵には、あふれ出た湯の花が堆積物で鍾乳石のようになっていて幾重にもこびりつき、美しい姿を見せています。
浴感はややつるつる感があり、指先の触感にはナトリウムの粘り感があります。又少し泡付きがする感じで、つるつる感はそれによるものかと思います。湯温はややあつく43℃ぐらいと思われます。
湯上り
2階には 有料の休憩所と、シャレたイスとテーブルが並んだ無料のラウンジがあります。
3階には 無料で飲めるドリップコーヒーのサービスがあり、コーヒーカップを持って
バルコニーに出ると 白いテーブルセットが並んでいて、そこから 風情のある
温泉津温泉の町並みが見えました。 次回は元湯に行ってみたいと思います。
温泉津温泉元湯(2015/11/15)
「元湯温泉の特性」パンフレットより抜粋
天然温泉:加水、加熱、冷却していない
自然自噴湧出:動力揚水によらず自然の力で湧き出ている。このため自然噴出量に見合った浴槽規模の温泉
茶褐色の浴場:地上に出た温泉の成分の一部が酸化し、淡い茶褐色を呈し
これが鍾乳洞の鍾乳石の浴槽の縁や浴場等に付着し、場所
によってはミニ堆積岩の形を呈している所が見られます。
源泉から浴槽までの距離が2~3メートルと非常に近距離
のため泉質が老化しない新鮮な成分が浴槽に入っている
源泉温度:49.9℃
浴槽温度:44℃~46℃ 40℃~42℃
泉質:特にアルカリ金属を多量に含んだ食塩泉
午前6時30分まだ浴室も混んでいないだろうな、と思いつつ中へと入ると
地元の常連客が3人ほど。思ったよりは空いていました。
元湯は地元の方の毎日のお風呂としても使用されている温泉。
地元の方のお風呂道具を預けておく棚が別に専用で設置されていました。
浴槽は右端が熱めの湯、真ん中ぬるめの湯、また左端は座り湯。
ほとんどの人が真ん中へ入る為、真ん中だけ混雑するとのことでした。
地元の常連さんの話によると、最近一週間くらい前から少し泉温が高くなり
今日が一番高いようだと言われていました。ちなみに水温計が右端が47度、
真中が44度を指していました。当然私は右端の浴槽は無理でした。
それでも真中の浴槽へは、15分くらいかかり湯を繰返し何とか入れました。
3人いた地元の人もさすがに熱い湯には1人しかはいれませんでした。
床は茶色に染まり、もちろんシャワーなどはなく水道があるのみ。