今年の忘年会を兼ね12月7日、8日小倉・下関へ一泊二日のドライブに行って
きました。
今回は先ず、門司港名物の「焼きカレー」と、下関の「フク料理」を味わい、そして
「小倉城」周辺を散策することです。
ちょうど小倉城では、あるジャンルのコスプレイヤーが10名ぐらい集まり撮影会を
行っていました。なんのジャンルか私には解りませんでしたが、城をバックに見るの
も何かしら絵になっていました。
小笠原家の居城だった小倉城。内部は小倉の城下町を再現したジオラマや、
シルクスクリーンの「からくりシアター」など、ハイテク技術を駆使した
日本初の「お城パビリオン」になっています。一歩中に入ると城にきたこ
とを忘れてしまいます。
小倉城の周辺は、勝山公園として整備されており市民の憩いの場となって
いるようです。
城郭内に北九州市役所があるほか江戸時代の大名屋敷を再現した小倉城
庭園、この地にゆかりの深い日本を代表する文学作家の松本清張記念館
などがあります。(共に有料施設)
また、無法松の一生・小倉祇園太鼓で広く知られる八坂神社もあります。
小倉城の藩主である小笠原氏の別邸であった下屋敷跡を復元したものとのこと
(庭園と武家屋敷)。企画展示室もあり展示物等で日本の伝統的な文化に
触れることもできます。
池を巡りながらさまざまな景観が楽しめる「池泉(ちせん)回遊式」庭園といわ
れるものだそうで、いわゆる「のぞき池」となっているのが特徴とのことです。
書院の広縁から庭全体を見渡すことができます。
JR下関駅前の階段と付近の樹木が、イルミネーションで彩られます。
海峡ゆめタワーでもライトアップが行われ、きらめく樹木が並ぶ通り
からタワーを望む夜景が見どころとなっています。
今回は下関駅近くのふく料理「しのだ」へ行きました。
料理は前菜、ふくさし、ふくちり、から揚げ、雑炊、香の物、季節のフルーツ
なので、ふぐ料理自体は3品のみです。つまりふぐ料理の王道で勝負されている
=ふぐそのものを堪能するお店です。
(ふくさし)
厚み/広さ共に市販品の3倍以上あり、お皿の柄はそれ程透けません。仲居さんが
この厚いふくさしを2枚でネギを巻いて勧められるので、贅沢すぎるのではない
かと思いました。
頂いて見ると、ふかふかしゃきしゃきしたかみ応えと、ほんのりしたふぐのおい
しさが広がります。
(ふくちり)
お店独自のだいだい酢につけて食べます。上品なふぐの風味を楽しめます。
ふぐの身はぷりぷりしていて、魚らしい臭みは皆無です。
(ふくの唐揚げ)
丁度良い塩味のついた唐揚げは、ものすごくジューシーで柔らかい鶏の唐揚げ
のようでいて鶏よりも上品な風味のために、不思議と魚らしくない最高のおい
しさです。
(ふく雑炊)
ふくのおいしさを最高に堪能できる雑炊です。お腹一杯でもするする入ります。
◆食べて思ったこと
・ふぐは魚にもかかわらず魚の臭みが無く(脂も皆無)、火の通った身は
上等な鶏肉のようです。
・味はカワハギと同じ味で、旨味と上品さがあり甲乙つげがたい。
・出汁にすると初めて旨味がはっきり判ります。
・味が淡泊なので薬味が必要、しかし薬味が強すぎると風味が消えるので、
薬味も主張が少ない。
◆ふぐとふく
下関市はふぐをふくと呼びます。これは不遇を連想させるふぐではなく、
幸福を呼ぶ魚としてふくと呼ぶようになった経緯があります。
また、ふぐは縁起のいい魚として「ふくが福を呼ぶ下関」とも呼ばれています。
門司港にはたくさんの焼きカレーのお店がありますが
今回は「ベアフルーツ」という店に行きました。
焼きカレーについての明確な定義はないものの
暗黙の条件として、「ご飯の上にカレーとチーズが
かかっていること」「表面を焼いてチーズを溶かして
いること」は挙げられます。
焼きカレーというのは簡単に言えばカレードリアなのですが、
ここのは実に色が濃い。
できたての熱さもあって、すごく辛そうに思えるかもしれませんが、
辛味より旨みが勝っています。
午前7時40分頃目覚めホテルのカーテンを開けると関釜フェリーが下関国際港
に入港する風景を見ることができました。昨夜韓国釜山港を出港した関釜フェリー
「はまゆう」です。